食器リサイクル全国ネットワークの設立について

食器、とりわけ陶磁器製食器は私たちの暮らしに欠くことのできない生活用品です。でも、現在では、割れてしまったり、不要になってしまえば、ごみとして処分するもののひとつでもあります。 そこで、私たちは陶磁器製食器についていろいろな角度から考えてみることにしました。不要になったものを回収して原料の一部に使っていくのはもちろんのこと、できたリサイクル陶土やリサイクル食器を使っていく工夫。食器として不要になったものを別の用途に使いまわしていく提案。陶磁器の知識を学びながら、長く使える飽きのこない食器の選び方を習得するなど、陶磁器製食器を切り口に、エコロジカルなライフスタイルを作り出し、広めていくことがとても重要であることに気がつきました。 また、陶磁器製食器は長い歴史の中で、芸術や文化として培われてきたものであり、食べ物とも深い関係を持っています。一方、私たちの暮らしを彩る生活雑貨として、気軽に使えるアイテムのひとつでもあります。こうした伝統と日常という二面性を持ち、割れてしまうからこそいとおしい陶磁器製食器について、さまざまな立場の人たちが情報交換し、連携を図りながら環境配慮型の生活様式を定着させていくためには「しくみ」が必要であると考えました。 そこで、各地で、陶磁器製食器のリサイクルに関心があったり、活動をしている個人や団体をゆるやかにつなぐ組織(しくみ)として、食器リサイクルネットワークを2005827日に発足させ、現在にいたっています